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クトゥルフ神話TRPG シナリオ「狂人の遺言」

クトゥルフ神話TRPGのシナリオです。
時間管理と情報の取捨選択をテーマに作ってみました。
脱出するだけならあまりにも簡単なので、少しでも難易度をあげるためリアルタイムでの制限時間も設けてみました。
キャンペーンシナリオとして続くかもしれない。
降霊でシナリオに出てこない人物を探索者が降霊させるときは探索者に霊のロールプレイさせてもいいよね。



1、はじめに
舞台:現代、青森県。季節は3月後半。
プレイ人数:3~4人が適当。
その他:脱出系シナリオ。
推奨技能:目星、図書館、博物学、オカルト、英語、精神分析。
その他の技能:人類学、心理学、戦闘技能。
備考:POWが低いとクリア難易度があがる。

2、あらすじ
ツアー観光に申込み、観光客として青森に訪れた探索者たち。本日のツアーの予定は恐山観光である。ツアー会社から事前に配布された行程表によると、恐山観光の前に「本物のいたこ」と接触する機会があるらしい。ツアー客は少人数グループに分かれて訪問し、いたこに降霊を頼むことができる。探索者と同じグループのある男は、それを利用して魔術の知識を持っている故人を呼び、魔術の知識を得ようとした。しかし呼び出した霊は狂気に囚われており、霊の魔術によって、探索者たちは異界へと迷い込む。

MPの自動回復について:24時間で全回復する。MP24なら1時間に1ポイント、12なら2時間に1ポイント、8なら3時間に1ポイント。

3、冒頭
まだ桜も咲かない3月の終わりごろ。とある旅行会社は、この時期の青森に観光客を呼ぶため、本物のイタコに降霊を頼めるツアーを企画した。結果は上々、プレイヤーたちを含め20人近くが集まった。新幹線とバスを乗り継ぎながらの道中は無事に青森の旅館についた。旅館に着いたツアー客は周囲を散策したり、部屋で雑談したり、風呂に入るなりして、明日の恐山登山のための英気を養っている。

部屋は申し込みの際に一人部屋か、二人部屋か、家族用の部屋を決めることができ、友人同士で参加したツアー客は同じ部屋で明日のことを話すこともできる。
買い足したいものがある場合はここで買い物に行うこともできる。

※持ち物にツアーパスポートを追加
ツアーパスポート:旅行会社からツアー客に渡された、いわゆる「旅のしおり」。持ち主の顔写真と名前が記入されている。これを提示することでサービスを受けられる場所もある。

オカルト:恐山周辺には賽の河原、血の池と呼ばれる場所がある。また、八大地獄の名前を付けられた石があることを思い出す。いたこは、シーズン以外は山におらず、麓や近くの自宅にいる事も思い出す。
心理学、人類学:いたこは相手の顔などから考えを読み取り、降霊を行うことを思い出す。

4、ツアー1日目
朝の9時、ツアー客は旅館のロビーに集合している。ガラス貼りの入り口からは、旅館の前の駐車スペースに数台のワゴン車が止まっているのが見える。ツアー客が全員集まったのを確認した添乗員が前に出てツアー客に話しかける。「おはようございます。昨日はよく眠れたでしょうか。今日の予定ですが、この後少人数のグループに分かれてワゴン車に乗ってもらい、いたこへと会っていただきます。その後恐山で合流し、昼食と登山になります。昼食は各自になります。パスポートに記載されている食事場所でパスポートを提示していただければ500円の割引になりますので紛失しないようお願いします。それではみなさんパスポートに書かれた番号と同じ番号が描かれたワゴンに乗車してください。」
※プレイヤーのパスポートには19,18、17…番が振り分けられている。

5、いたことの遭遇
ワゴン車には運転手と探索者たちの他に一人の男性が乗り合わせた。ワゴン車の番号から20番のパスポートを持っているツアー客と思われる。短髪で痩せ形、寡黙な印象を与える男性である。年齢は2~30代ほどに見える。運転手は中肉中背、人当たりがよさそうな40代くらいの男性である。全員が乗車したことを確認したワゴン車はイタコの家へと出発する。途中、「お客さんたちはイタコと会うのは初めてかい?私はここの生まれなので、聞きたいことはなんでも聞いてください。」と運転手は気さくに話しかけてくる。運転手にイタコのことを聞けば100歳になろうかという工藤ハナさんといういたこ界隈では知らない人はいないほどの有名人のとこにいくと教えてくれる。一方、ツアー参加者の男性は話かけても、「あぁ」とか「いや」くらいでしか答えてくれない。受け答えに対する質問には「後にしてくれ」と答えてくれる。

男に対して適当な技能:車酔いして気持ち悪さに耐えている。

  しばらく車に揺られていると運転手が到着したことを教えてくれる。貴重品は自己責任だから、荷物はしっかりと持って行ってくれと言われる。車から降りると目の前には木々に囲まれた中、周囲を石垣で囲い、立派な庭のある大きな家がある。ここで運転手にイタコのハナさんが一人で住んでいるのか尋ねれば、地元に帰ってきた孫夫婦と二人で暮らしていると教えてくれる。運転手に先導されつつ、玄関まで行くと、運転手が玄関の呼び鈴を鳴らす。少しの間を開けて中から老婆が出てくる。背が低く、ふくよかな老婆である。かなりの高齢にもかかわらず、腰も曲がらないほど足腰がしっかりしていることがうかがえる。運転手が老婆に話しかける。「チヨさん、イタコツアーの参加者たちです。」老婆は「よくいらっしゃった。あんたらが霊と話したい連中かね?」と問いかけてくる。老婆は話し続けるが、訛がきつくところどころわからないところがある。運転手いわく、離れで待っているようにと言っているらしい。また運転手に先導され、離れに連れてこられた探索者たち。運転手はタバコを買ってくると言い、探索者たちに1時間ほどで戻ってくると伝え、去っていった。探索者たちが離れに入ると左手の大きな窓から光が差し込んでいる廊下が続いている。廊下を進んでいくと右手にはトイレのマークが描かれた看板が掛けられたドア、その向こうには襖があり、襖をあけると8畳ほどの薄暗い畳の部屋がある。畳には赤いカーペットが敷かれ、周囲の壁を紺色の布で覆い、光が入らないようにしていることが見て分かる。薄暗い部屋には廊下側に座布団が5枚並べられ、小さな机とイタコが座るであろう座布団と向かい合っている。机には浅い皿とろうそくが4本置かれている。※トイレの奥の立ち入り禁止の先や倉庫を調べようとするとちょうどいたこが来て、静かに奥の部屋で待つように促される。

誰かが代表して幸運:成功するとろうそくが新品。失敗で使った形跡がある。
知識、博物学:ろうそくのサイズは15号、新品なら燃焼時間は約7時間だということがわかる。(この時間が制限時間、人数に合わせて調整)

6、降霊
  荷物を部屋の隅に置き、座布団に座って待機をしていると、首からいくつもの長い首飾りをぶら下げ、和服に白い肩掛けを羽織った老婆が探索者たちの正面の天幕の間から出てくる。老婆は座ると、どこからか出してきた水差しから皿に水を入れ、机の4すみにろうそくを立て、火をつける。ゆっくりとした動作で水差しを机の横に置くと、老婆は探索者たちに誰の霊を呼び寄せたいのか訪ねてくる。順番に呼ぶといい、まずは男に「あんたは誰を呼ぶかね?」と尋ねる。男が「與儀正衛門さんという人物をお願いできますか」と答える。老婆は男に机の前に座るように促す。男と老婆が机越しに向かい合うと、老婆は呪文を唱え始める。しばらくすると呪文が止む。探索者は呪文が唱え終わったかと思い、老婆の方に視線を向ける。すると老婆がまた呪文を唱える。今度は低く威圧感のある男性の声で。その呪文を聞いた探索者たちは、その呪文が狂気と恐怖が混じり合ったひどく冒涜的な呪文であることを理解する。
  SAN(1/1D3)
  クトゥルフ神話技能(+3%)
  幸運、アイデア:後半の呪文は年老いた女性が出せる声ではないと感じた。

  呪文を止めようとしても探索者たちの体は金縛りにあったように指先ひとつ動かせない。更に体から力が奪われ、思考がぼやけていく感覚を覚える。
  MP減少1

7、降霊2
  降霊が始まって少したっただろうか。呪文がふいに止む。探索者が老婆のほうを見ると目を見開いている様子がうかがえる。突然老婆が胸を押さえながらうめき声をあげる。そして、老婆の目の前に時空のひずみがあることに気付く。それに吸い込まれるかのように老婆の形がゆがんでいく光景を目にする。探索者たちは老婆の目の前にある机の皿の上から稲妻のようなひずみが発生し、そこに老婆が吸い込まれていることを理解する。
  老婆を吸いこんだひずみは禍々しい黒に変色していく。深淵に通じているような漆黒のひずみからは、時折、忌々しくも恐ろしい名状し難い黒いなにかが漏れ出している。
  その光景を間近で見ていた男は、まるでなにかに憑かれたかのように立ち上がり、ゆっくりとひずみに手を伸ばす。触れたと思った瞬間、男がひずみに吸い込まれ、体から煙をあげながら吹き飛ばされるのを目撃する。
  ここまでまとめてSAN(1/1D3)

8、探索
  この世のものとは思えない光景を目にした探索者たちはすぐにこの建物から逃げ出そうとする。ふすまをあけ、廊下にでると窓の外には紫と黒で構成された空間が広がっている。玄関のドアを開けても目の前に広がる風景は変わらない。この建物の中から脱出の手がかりを探さなければこの空間から抜け出す事はできないだろう。この空間がいつまでももつ保証はない。探索者たちはこの空間から脱出することを第一に考え探索してください。

※探索のルール
 一度に多量の場所を見渡さない限り移動時間はかからない。
 見渡すことで部屋のおおざっぱな様子を時間なしで確認できる。
 探索中の大抵のダイスロール失敗は、余分な時間を消費することで成功になる。
 探索はダイスロールに成功で基本20分、クリティカル、失敗で時間変動。
 全体目星は成功で10分消費。
 情報共有にも時間はかからない
 探索者の言い分によっては消費時間減少あり。
 本は目を通すなら時間経過なし(内容がわかる)、10分で流し読み(内容と詳細が分かる)、規定時間で呪文習得。

狂人の遺言マップ


二重線は襖


① 降霊の場
紫紺の布で壁を隠された部屋には男の死体と得体の知れない歪みが薄暗い照明によって照らされている。布はカーテンのように改造されていて簡単にどかすことができる。どかすと部屋が明るくなり壁が露出する。地図の上部に床の間と床脇があることがわかる。床の間には掛け軸と高そうな皿が飾られている。床脇には小さな収納スペースがある。収納スペースを調べると中には厳重に鍵がかけられた本がある。開錠には4ケタの数字が必要である。

床の間:埃が被ってなく、掃除されていることが分かる。戸棚の中に
男の死体:まだわずかに煙をあげている。めくれた服の露出部分から体の中心から同心円状に火傷跡があり、そこから煙が出ていることが判明する。異常な火傷を目撃した探索者はSANチェック(1/1D3)

歪み:歪みから何かが噴き出すたびに机のろうそくの炎が揺れている。歪みはろうそくの外には広がっていないことがわかる。アイデアロールを振る。
アイデア:ろうそくが消えると歪みが広がり、建物ごとすべてを飲み込むという考えが頭をよぎった探索者はSANチェック(1/1D3)
呪文<門の観察>を使えばこれが門であることが分かる。門の先にはアフォーゴモンが存在する(SANチェック1D10/1D100)
ろうそくが燃え尽きるまでの時間がタイムリミット、もしくはリアル時間で1時間くらい。
歪みの近くの水差し:4回分の使用、または、飲む分の霊水が残っている。飲むとMPを1D3+3回復する

男の荷物:中にはピルケース、手帳、パスポート、ファイル、飲料水、タオル、1冊の本がある。
パスポート:20番のパスポート、顔写真から男性のものと分かる。男性の名前が川上翔だということが分かる。

ファイル:ファイルには数十枚のコピー用紙が挟まれている。本の一部をコピーしたようで文字のほかに所々図形が見える。

ピルケース:中にはカプセル状の錠剤が2つ入っている。
飲むと肉体に疲労感が同時に襲ってくる。(HP-4、MP+2)
医学:見たこともない錠剤である。

手帳:手帳には與儀正衛門を呼ぶ と書かれている
紙には翻訳された文と呪文が印刷されている。(SAN減少1/クトゥルフ神話技能+3)


呪文の名前(発動するのに必要なPOWorMP,発動するのに消費するSAN値,収録ページ):説明

収録呪文
ⅰ)門の創造(nPOW,0,288p):永久的にPOWを消費することで任意の場所に通じる門を作る。通行には失ったPOWと同じMPを消費する。(理解するまでに1時間)
※この世界から元の世界に戻るにはMPが一番低い探索者の最大MPくらいで。(要調整)
ⅱ)門の消去(nMP,0):門を作ったMPと同値のMP消費で門を消去する。門が消去されると門の創造者は失ったPOWを回復する。(理解するまでに1時間)※通常で一部翻訳、スペシャルで翻訳済み。時間をかければ翻訳可能。

本:まだ新しさが残る綺麗な本。表紙には何も書かれておらず、どこにも著書も出版社もタイトルも書かれていない。(英語)時間をかければ翻訳可能。
ⅰ)門の観察(1MP,1,288p):門の繋がっている先がわかる。(理解までに30分)
ⅱ)門の発見(1MP,1D3,288p):近くに門が存在するかがわかる。(理解までに30分)

② 玄関
ごく普通の和式の玄関である。
玄関には先ほど会ったイタコの子供時代とその両親を写したモノクロ写真が飾られている。傘たてがあり、2本刺さっている。
扉を開けると異空間が広がっている。
③ 廊下1
光を取り込むために大きな窓がある。廊下にはなにも物が置いていない。窓の外には異空間以外に何もない。(1/1D5)
異空間にも光があるのか薄暗い光が差し込んでいる。
④ 廊下2
廊下の途中にこれより先立ち入り禁止のフェンスがある。特になにもない。
⑤ 控室
降霊の準備をする部屋として使っていたらしく、部屋には本棚や座椅子をはじめ、物がたくさん置いてある。
本棚:本棚には地方紙の他、老婆がイタコの勉強に使ったと思わしき、呪術や心理学の本がある。それでなく、辞書と海外のオカルトへの考察本まである。
図書館:その中の1冊、黒いカバーの本が目につく。「交霊指南書」と書かれた本である。
交霊指南書:日本霊力研究会が発行したと書かれている日本語の魔導書。降霊、霊との交信に特化した呪文が記されている。(SAN減少1D3,クトゥルフ神話技能+7%)
収録呪文
ⅰ)亡霊に命令する(5MP,1D3,283p)の亜種:亡霊に命令できる。霊が協力的でない場合は、質問ごとに霊とPOW対抗ロール。失敗で霊は去っていく。(理解までに1時間)
ⅱ)死者の霊魂との接触(3MP,1D3,268p)の亜種:4本のろうそくで囲んだ魔力を付与した皿に霊水を注ぎ、呪文を唱える。自分に霊を憑依させる。霊とのPOW対抗ロール。成功すると体内に霊を押しとどめられる。失敗で体を乗っ取られる。(理解までに1時間)

⑥ 押入れ
布団がしまわれている他、扇風機といったシーズン外の電化製品がしまわれている。布団を取り出すなら、手のひらに乗るほどの小さい箱を見つける。

小さい箱:中には赤いビー玉のようなものが入っている。表面には傷のような模様のようなものが見えるが、箱の中では良く見えない。
触れた瞬間体に吸収され、POW+1、最大MP+1、MP1点の回復をする。

⑦ 給湯室
給湯室のようである。小さな台所には湯呑やお茶の葉が置かれ、小型の冷蔵庫も設置されている。この離れが儀式だけでなく、客間としても使われていたとがわかる。冷蔵庫には箱に入った高級な水菓子が入っているだけである。部屋の隅のゴミ箱には丁寧に折られた包装が捨てられているのが見える。
ゴミ箱には来客用の和菓子が入っていた箱と包装がある。それを見るとどうやら2,3日前に来客があったことがわかる。

水菓子を食べたらMP回復。
目星でもピンポイントで場所を指定した探索でもここを調べるといろいろとお菓子が見つかる。食べたらMP回復。

壁には鍵が吊るされている。鍵は、倉庫1、倉庫2、廊下、玄関の4つがある。


⑧ 倉庫1
鍵がかかっている。中にはいろいろな雑具がある。また、儀式に使う予備の道具がある。
⑨ 倉庫2
鍵がかかっている。掃除用具一式が入っている。
⑩ トイレ
トイレは清潔にされている。トイレのドアには「綺麗に使いましょう。人間だもの。いたこ」と書かれた張り紙が貼ってある。張り紙の裏には一枚の紙が挟まっている。それには4ケタの数字が書き込まれている。

床の間の本

付与の呪文(1MP,0)追加で魔力を消費し、その消費分の魔力を対象に付与する。(理解まで30分)


9、脱出
  ①十分なPOWを消費し、MPの不足なく門を通ることができたプレイヤーは無事脱出することができる。門の先は元いた世界の離れの入り口に通じていた。

  ②門の先のアフォーゴモンを倒すなり、説得するなり、生け贄や代償を払うことで認められた探索者たちは無事に元いた世界に返してもらうことができる。

  ③老婆はまだ死んでないので霊を呼ぶことができない、川上翔は魂まで壊され呼ぶことができない。探索者たちが知っている限り、この場を何とかできる知識を持った者は狂った與儀正衛門の霊だけである。霊が憑依した探索者ごと暴力で屈服させ、献身的な説得をすることで、彼を狂気から解放することができる。協力的になった與儀正衛門は探索者のために元の離れに繋がる門の創造を唱えてくれる。探索者たちが憑依した霊を払う方法を知らなければ、彼も探索者にとりついたまま一緒に旅行することになるだろう。

10、おわり
離れの前に帰ってきた探索者たちは、自分たちの荷物がまだ離れに残っていることに気づく。そこにワゴンの運転手がやってきて「お疲れ様でした。荷物のお忘れはないですか」と声をかけてくる。探索者たちが恐ろしい現象を目撃したことを説明しても、運転手は、いたこの降霊を見るとパニックになる人も珍しくないと言い、信用してくれない。荷物を取りに離れに入ることを渋る探索者や、必死に説明する姿を見た運転手は、一緒についてくるか、それとも荷物を取ってこようかと提案してくる。
運転手と一緒に離れに付いていくなら、降霊の場のカーペットに黒ずんだ同心円状の焦げ目を発見する。
運転手が「荷物はこれで全部かい?」と探索者たちと同じ数のリュックを拾い上げます。探索者たちはこの焦げ目がなんだったのか、荷物の数が足らない気がするが、何も思い出すことができない。今までの出来事は夢なのか現実なのか、そんなことを考えている探索者を乗せたワゴンは恐山に向けて出発しようと門をでる。その時後ろの家の玄関から小さな女の子が手をこちらに振ってきます。それはイタコのハナさんの昔の姿にそっくりな容姿である。運転手が探索者たちに話しかけてくる。「ハナちゃんかわいかったでしょう?最年少のイタコで地元のアイドルですよ。有名な亡き曾祖母と同じ名前を付けたからか、生まれ変わりのようにイタコの才能があると言われている。さらに、愛想もいいし、大人顔負けの考え方もできる。あれでまだ10歳にも満たないのだから、まさに神童ですよ。」
驚きを隠せない探索者たちを乗せたワゴンは何事もなく恐山と向かっていく。

終わり

11、NPC
川上翔 狂信者 
新興カルト教団の団員。過去の資料から呪術についての造詣が深い與儀正衛門という人物を見つけ出し、降霊によって知識を得ようとした。

與儀正衛門 狂人
明治、大正時代の人物。魔術についての理解を深める過程で狂人と化し、亡くなった。人外のPOWを持っている。自分の知識を他者に取られたくないという思いだけで行動する。

工藤ハナ いたこ
降霊した正衛門に体を乗っ取られ、ヨグ・ソートスの降霊をさせられる。途中で正気に戻るも、召喚する門に吸い込まれる。


12、事件の真相
 魔術の知識を持った故人、與儀正衛門を降霊してもらい、魔術の知識を得ようとした川上翔。しかし、與儀の魂は狂人となっていた。自分の魔術知識を取られたくない與儀の霊はイタコの体を乗っ取り、ヨグ・ソートスを召喚し、全員を殺そうとした。イタコのハナは途中で意識を回復し、呪文を中断するも、離れと同じ構造の異世界に飛ばされた後だった。さらに、召喚の際に生じた歪みに吸い込まれてしまう。川上翔は魔術の知識を得るために自ら歪みに入るも、中のアフォーゴモンに焼かれ、存在を消されることになる。ハナはアフォーゴモンに好かれ、ハナの存在をハナのひ孫の娘に変えた。

 イタコのハナの家系は日本霊力研究会というカルト教団と関わりがあった。この教団は衰退の一途を辿っているため、会員の増加を第一に考える派閥と現状維持派の二つにわかれていた、ハナのもとに通う会員は増加派に所属し、ハナのもとへ降霊に訪れた魔術の素質のある訪問客を会員になるよう勧めるようにハナに頼み込んでいた。探索者たちが訪れる数日前にも訪問し、ついでにトイレに勧誘の文書を隠した。

 探索者たちは元の世界に戻ったものの、ハナはひ孫の娘になり、本来のハナは既に亡くなっていることになっている。川上翔の存在を覚えているものは何もない。探索者の遭遇した経験を証明するものは何もなく、夢として扱われるだろう。
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キコア

Author:キコア
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